コラム
「変える」をキーワードにして、少し肩の力を抜いた、ざっくりばらんなネタをお送りします。「変える」ことに挑む皆さまの気分転換になれば幸いです。
Ranabaseのプロセス改善

社会人2年目の渡邊です。今回は実際に業務の可視化・改善ツール”Ranabase”を開発している私たち自身が、どのように業務プロセスを改善してきたのか、そして一(いち)ユーザーとしてどのようにRanabaseを利用しているのかについてご紹介します。
Ranabase開発 これまでの道のり
私たちはRanabaseの開発を進める中で、私たち自身の開発プロセスをも改善し続けてきました。Ranabaseは2019年に開発を初め、継続的な開発・リリースを続けて開発期間は既に1年を越えましたが、Ranabase開発を振り返ってみると、1年前と比べて会議のあり方が大きく変わったように思います。
毎日行われる開発の進捗報告では、以前は開発を取り仕切るスクラムマスターからサービスの方向性を決めるプロダクトオーナーへ報告するという形をとってきましたが、本来の開発者同士の進捗を共有するという目的に立ち返り、進捗報告はスクラムマスターへ各開発者が進捗を報告するという形へプロセスが見直されました。
また、進捗報告の時間を30分から15分に狭め、細かい要件の確認や現在発生している障害について話し合いが必要なメンバーは個別に時間を設けるよう変更したことで、一部の機能の要件を確認するために他の機能の実装に着手しているメンバーが拘束されてしまうということがなくなりました。
Ranabase開発では、会議の他にテスト工程も見直しました。以前はRanabaseを開発環境と本番環境、2つの環境に立て、まずは開発環境で機能を追加・修正し、問題がないかテストをした後に本番環境へ移す、というプロセスで開発を進めてきました。しかし、開発環境と本番環境の間にステージング環境(動作を検証するための環境)を設け、開発環境で既にテスト済みのものを再度ユーザー視点でテストするという段階を挟むことでサービスの品質向上を図りました。
Ranabaseに残る課題
このような継続的な開発プロセスの見直しにより、まだ課題はありますが、Ranabaseの開発体制はこの1年で成熟し、それに伴ってRanabaseの機能も揃ってきました。しかしながら、Ranabaseのマーケティングについてはまだ成熟できているとは言えません。Ranabase内で公開している「ユニリタBPM部の運営プロセス」では、現在はこのマーケティングにおける課題・施策が中心的に検討されています。
Ranabaseのマーケティングについては、まず現在大きな課題として「無償ユーザー数の伸びが鈍い」ことが挙げられます。(まず無償ユーザーを増やすということを目標に掲げているため、ここでは無償ユーザー数の伸び率を問題にしています。)
業務を可視化し、継続的に改善して行く活動であるBPMは、利用目的や利用シーンが多岐に渡ります。利用目的に関しては業務の引き継ぎや、非効率な業務の見直し、組織変革に伴う業務の棚卸しなど様々ですし、利用シーンに関しては事務、営業、開発、マーケティングなど、特定の職種に限定されるものではありません。そのため、私たちはBPMのメソッドを提供するRanabaseにはどのようなニーズがあるのかを改めて考え、利用シーン別に、ニーズを抱えている方々を引き込むための窓口を設置するという施策を打ち出しました。それが画像の「テーマ別Ranabase普及マーケティング策」です。
私たちは以下に挙げる3つのシーンを想定し、それぞれに対してマーケティング施策を検討しています。
・SI企業のエンジニアが、お客様の業務要件を明らかにするため業務要件定義の進め方を学ぶ
・営業主導でDXを推進する
・内部統制推進室の皆様向け 内部統制に必要十分なプロセスの可視化法
例えば、上に挙げたRanabase利用シーンの1つ目、SIerにRanabaseを利用していただくための施策では、以下の画像のようにKPIを定義し、開発に関わるメンバー間で共有しています。
そして、実際にSIerに向けたRanabaseランディングページを作成し、現在はGoogleAnalyticsを利用してアクセスユーザー数を計測しています。
業務を改善したいなら…
Ranabaseでは、このように普段の業務プロセスから課題を見つけ出し、施策を打ち、施策の状況を記録するという工程を支援するための機能が用意されています。
私たちはマーケティングのプロではないので、上に挙げたような施策が妥当かどうかを現時点では判断できません。しかし、施策にKPIを設定し、施策の効果を測ることで施策を評価し、改善して行くことができます。Ranabaseはこのように、最初から正解を選べなくとも、誰もが継続的にPDCAサイクルを回し、業務を改善し続けて行けるように設計しています。
Ranabaseのミュージアムというコーナーでは、ここで紹介した私たち自身の開発プロセス改善事例の他に、営業プロセスのDX推進事例を公開しています。今後もさまざまな事例を追加して行く予定ですので、ぜひ、私たちとRanabaseで業務改善をしていきましょう!
(下のロゴをクリックするとRanabase紹介サイトに遷移します)